2014/05/26

PENTAXサービス〜ピント調整〜

先日PENTAX(リコーイメージングスクエア新宿)にて、
645Dとレンズ数本を持ち込んでピントの点検をお願いした。

数時間預けた後の結果、
D FA 645 25mm
FA 645 35mm
が共に「後ピン大」との結果となり入院することに。
D FA 645 25mmは中古品で、店の保証があったことから、店経由で。
FA 645 35mmは保証はもう無かったので、その場で入院。
納期は約2週間と言われたので、やむなく待つことに。

そしたら数日後にはFA 645 35mmは帰ってきた。まるで犬のように。
それから暫く確認する時間が無かったのだが、次の撮影に向けて念のため確認することに。

そしたら・・・・・・・・・・・・・・・・
直っていない orz
たしかに妙に帰りが早かったことは気になってはいた。
実際に修理をした修理センターへ連絡すると、
「後ピンとのことで修理したが、それほどズレていなかったので少しだけ調整しました」とのこと。
ちょっとだけ?え?

窓口に持っていった時に、ボディはOKとの診断で、その時AF微調整を前ピンに最大に振ってそれでも後ピンだったのに?
どうも納得できない。

とりあえずは、そのちょっとだけ調整された状態を再チェックした画像を貼ってみる。

撮影時設定:
全景の鉢植えの「Flower」のOの文字の内側&左側にAF測距点中央が来るように三脚にセット。
シャッターはミラーアップとリモコンを使う。
いずれも絞り開放(F3.5)

全景
全景の赤枠部分を等倍表示したものが下の画像です。
マグニファイヤを使い「Flower」のOの文字の内側&左側にピントを合わせる。
木目の状態も含め確認するとピントが来ていることが画像から確認できます↓。
マニュアルでピント調整
(AF微調整0設定時)
そのまま、意図した所にAF測距点中央が来るようにセットしてあるのでAFさせます。
これで今度はPENTAXで言うところのAF微調整0でジャスピンですという状態を確認。
するとピントが後ろにかなりズレます。
Fの辺りにピント位置がズレました。
oの文字は先ほどと違って既にボケています↓。
PENTAXが言うところのAF微調整0での個体をそのままAFでピント合わせ
(AF微調整0設定時)
 では、これを可能な限り補正すべく、AF微調整を+10(645Dで右へ最大)にし、前側にピントを寄せます。
まずは再セットするため、マニュアルで同じようにOに合わせます。
マニュアルでピント合わせ
(AF微調整+10(前ピンになるよう最大の設定)時)
ここで先ほどと同じ様にAFを作動させます。
するとどうでしょう、まだズレ自体は有り、同じ傾向があるものの、
先程よりはマニュアルでピント合わせした基準の位置と極端に大きく変わらないことに気付くと思います。
PENTAX側で言うところのAF微調整0でジャスピンの個体を
そのままAF微調整+10(前ピン設定最大)でAFでピント合わせ
(AF微調整+10(前ピンになるよう最大の設定)時)
もともと、AF微調整+10で設定していたが、森に入って撮影していた時、
狙った木の幹にAFでのピントがズレていることに気が付き、AF後、マニュアルで前ピン側に合わせてマグニファイヤ上でジャスピンの状態で撮影していたのです。
画像をチェックすると、狙った所がジャスピンでしたので、改めてAFがズレていると思ったのが今回の修理依頼の発端です。

ですので、上記の結果からほとんど調整されていないことが分かります。

この結果をふまえて改めてPENTAX(リコーイメージング)の修理センターと新宿の受付窓口に連絡しました。(一言一句の再現では無く要点のみです)

<修理センター>
レンズ到着後確認し、後ピンが大きいという結果にはならなかったのでちょっとだけ調整した
窓口が「後ピン大」と判定したと言うが、どのくらいの量ズレていたかかというデータは流れてきていないので、その結果をふまえた調整はできていない。
調整の余地はまだあるので、どのくらいの量を調整して欲しいという内容を伝えてもらえれば合わせることは可能。

ここで、新宿の窓口にすっ飛んで行って状況を伝える。時間が無いので、物を預かりたい。翌日14:00までに連絡する。万が一連絡が無ければ電話してほしい。
16:00近くまで待ってみたが連絡が無いのでこちらから連絡する。
この時点でなんだかなぁ…と

<窓口> 以下 窓=窓口、私=私
窓:再度確認した所、AF微調整0の状態でジャスピンです。問題ありません。

私(は??修理センターでは、ちょっとしか調整しなかったと言っている通り、こっちで再チェックしたらほとんど状態は変わっていないと伝える)

窓:それでも、こちらの基準では問題ありません。

私(おいおい、では後ピン大との診断結果はなんだったのか。そしてこの突っぱね方は何なんだと思いつつ、それでも実際に画像で確認してズレていることを確認していると伝える)

窓:もしかしてカメラの背面液晶でピント確認していませんでしたか?

私(カメラの背面液晶で確認しましたが…と伝えるがハテナ発生)

窓:こちらでも背面液晶ではピント位置がズレていても、パソコンの画像では問題無いことが確認できていますので、一度パソコンの画像でご確認下さい。

私(そんなことあるんですか???どんな液晶使ってるんだよ?とハテナが止まらない。反論するためにも一応確認するが、やはり背面液晶と同じ結果。当たり前だが…。今まで一度もそんな不都合に出会っていないし…)

窓:そうですか…こちらでは問題ないのですが

私(そちらでは問題無くとも、買って使っている私には問題あるわけです。こんなにAFがズレるのは非常に使いづらく、何よりAFが全く意味を成さない。それを補正すべくAF微調整があるのでは無いかと伝える。何もAF微調整0でジャスピンにしないと許さんと言っているのではない(できればベストだけど)。AF微調整+10でも後ピンになるので、調整幅に余裕が無いことが問題だと言っている。らちがあかないので、妥協案として、PENTAX側で言うところのジャスピンをAF微調整-5の状態で設定してもらえないかと話す。これならば、私側ではさすがにAF微調整+7や+8では使える様になるはずだからと伝える)

窓:(納得行かない様子でもあるが)わかりました。

という事で、ひとまずもっと前ピンに寄せてもらうことにした。

しかしどうだろう、
1)特にお金を払って調整を依頼しているのに、使用する側の都合(申し出内容)ではなく、メーカー側の基準で調整して、それ以外は融通の効かない姿勢。
2)最初に検査した結果が工場に伝わっていない事。
3)最初に検査した結果が残っていないのでどれだけ後ピンだったか追えず不明な事。
4)なによりも上記のやりとりの中の赤文字部分。これはどう考えてもおかしな話。
5)4)にも絡んで、技術的な話ができない窓口。
 今回の中での事例
 a)背面液晶での表示とパソコン上での画像はピント位置が変わる
 b)窓口ではレンズのピント調整はレンズを分解して行うというが、
  修理センターでは電気的な信号でデフォルトの位置を調整するとの回答。
  それを越える範囲のズレは分解を要するとのこと。
 c)AF微調整-5位でジャスピンになるようにしてもらいたいという妥協案の意味を理解してもらうまでに時間を要した。

正直、工業製品を扱うサービス窓口に対して疑問を抱かざるを得ません。
長らくPENTAXを愛用してきたのですが、今回ほど(過去にも数回あったけど)サービスが不満というか、信用できないと思ったことはありません。

撮影の関係上、今週中に少なくともボディは返却してもらうことになっているが、果たしてどういう結果になるのだろうか…。不安と諦めが交差してる。

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