前回のブログでは奈良四日目だったので、なぜ?とお思いの方も。
その間修二会を離れ、奈良の當麻寺、大神神社、そして高野山と回っておりました。
そしてお水取りの12日東大寺へ戻ってきたという訳です。
高野山等の写真もできれば他の回で紹介できたらと考えております。
「今日はお水取りだね、楽しんで来てね」 |
普段はお堂の中で作業する練行衆が先に上にいるので、お松明は10人分のお松明ですが、この日は全員が上堂するので11人分の籠松明があがります。
更に、この日は通常、二月堂に深い縁のある方、講の方々が近くで拝観したり、お堂へ入れる用になっております。今回ありがたい事に縁あって近くで拝観することができました。
かなり早い時間から入っておかないと、とんでもなく混むとの事から、開始数時間前からスタンバイ。それでも、今回も一人ではなかった事から、とんでもなく長い時間があっという間に過ぎて行きました。本当にありがたい事です。いつも一人で撮影している時、一番辛いのは待ち時間とトイレなのです。この二月堂でお会いする方々はいつも優しい方ばかりで心も穏やかになります。
待ち時間の間に上に上がってお参り。その時見つけたもの。
残り物を頂く |
右の写真、ラッキーにも残り物を見つけた鹿はたらふく食べていきました。
普段は閉まっているこの建物の扉が開いた時、そっと中を覗かせてもらいました。
家紋が貼られた箱 |
家紋が貼られた箱が積まれていました。練行衆らの物がしまわれているのだと思います。
迫力の大きさ |
準備された籠松明 |
そうしている内にも着々と準備がされ、食堂前などに置かれていた籠松明はここに運ばれスタンバイ。
月夜の二月堂 |
開始の時間まであと少し。月がとても綺麗でした。
そしてこの日は湯屋の前で焚き火がたかれます。
大きな焚き火に、やはりこの日特別の格好をした童子さん達が
暖を取りながら出番を待ちます。
いざ点火。
炎の勢いはいつものお松明の倍くらいはありそうです。
これが籠松明の迫力!と言わんばかりの圧巻する光景。
籠松明は長さ8m、重さ70kg、籠の直径80cmともなるようです。
担ぎ手の童子さんにとっては、本当の見せどころ。
点火 |
ガラガラと音を立て燃え落ちる破片 |
地面を擦り進む籠松明 |
東大寺二月堂 修二会 籠松明 |
そんな間にあっという間に過ぎ去る11本目の籠松明。
最後に少し移動して、遠くから舞台を横切る松明を見て、
無事に終わったことに安堵感を覚えました。
この後、念願の青衣の女人を今度こそはと聴きに初内陣へ。
そして心打つ声明の後、神名帳、過去帳と無事「青衣の女人」を聴くことができました。
本当にこの日のご縁に感謝です。
お水取り直前に迷い込む鹿の親子 |
ここまで来たらと、お水取りの名前の由縁であるお水取りを見ないわけには行きません。
ここでも、だいぶ前からスタンバイ。時折降る雨の中、ここでも出会った方々とお話をしながら、予定よりも30分ほど遅れたお水取りを拝見することが出来ました。
お水取り |
香水は三回運ばれます。香水を運ぶ集団がお堂へ行き来する際、練行衆は法螺貝を吹いて知らせます。
三回の香水を組み上げられ後、練行衆たちはお堂へ戻ります。
この後、朝方には達陀(だったん)が行われ下堂となり、長かった一日の行を終えます。
神聖なお水取りの儀式、心静かに撮らせていただきました。
ありがとうございました。
長かったけども、感動の奈良滞在もこの日まで。
このあと直ぐに帰路につくのでした。
五回にわたる
東大寺 二月堂 修二会〜お松明からお水取り2014〜
をご覧くださってありがとうございました。
最後に一言。
お水取りの際も一部でフラッシュ、あちこちでオートフォーカスの補助光の投光が目立ちました。あろうことか、儀式の中の方が指をさし注意する場面がありました。
これは決してあってはいけないことだと思います。
改めて厳粛な儀式の際はフラッシュ、オートフォーカスの補助光、各種電子音は切って臨んで頂きたい。そのような設定がカメラには必ずありますので、是非ともご確認下さい。
使用機材:
CANON EOS 5D MarkIII, EOS 6DCANON
CANON EOS 5D MarkIII, EOS 6DCANON
EF 24-70mm F2.8L II USM, EF 70-200mm F2.8L IS II USM