漁師たちよ 海は死ぬのだろうか 山は死んでしまうのだろうか
死ぬよ だから海は潮が引いていくじゃないか 山は枯れていくじゃないか
海は潮が引いていくから 死ぬと言っても良いが それは永遠の死ではない
やがて満ちてくる
山も枯れてゆくが よく春には必ず緑に満ちる
去年の葉とは全く別の個体だけれども
これを命が蘇ったと考えて良いのだと思えば
私の命は私の人生で終わり
しかし 私なりに細やかでも小さなバトンを作り上げることができ
受け継いできたものを その中に詰め込み 次の誰かに渡すことができたなら
私が死んでもバトンは残って行く 私はバトンが残っている限り 死なない
生きるということは そういうことなんだよと この歌が教えてくれるよう
出典:
(『万葉集』16-3852 詠み人知らず)
( FESTIVAL HALL 200 さだまさし)
生きることとは 命とは
まるで海の潮の満ち干きのごとく
私の生きた証を 次の世代に受け渡すことなり
SONY α7, Carl Zeiss FE 55mm F1.8
KODAK TRI-X simulation
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